日経平均株価は3月に史上初の4万円台を超えると、先月11日には最高値を更新して4万2000円台となった。1年ほど上昇していた株価がわずか1か月で失われた形であり、4451円安は1987年に発生したブラックマンデーの3836円安をも上回っている。午前は660円安前後を言ったり着たりしていたが、先物は1000円以上下げている。2日には米雇用統計が発表され、失業率が4.3%となったことが動揺を与えたと専門家の広木隆氏は指摘している。午後に入ると株価が下落し続けたが、これについては午前の値動きを見て一部投資家が反発力の弱さを懸念して売り、相場を悲観した投資家も売りに動くと、海外の投資家も株を売り始めた形となったのだという。大阪取引所では日経平均先物取引の停止を2度行ったが、これがさらなる不安を生み出したことも背景にはあると見られる。