G7の首脳は16日、「地政学問題に関する声明」を発表し、中東情勢について「トランプ大統領の強力な指導力のもとで発表されたアメリカとイランの合意を歓迎する」と表明した。ウクライナ情勢をめぐっても対ロシアの石油やガス関連の制裁について、「トランプ大統領がホルムズ海峡を再び開放する合意をもたらしたため、追加の制裁を進める適切な時期だと考える」と指摘している。7か国の首脳のうち、この声明で名前が挙げられているのはトランプ氏だけ。今回のG7サミットではアメリカとヨーロッパの意見の対立が表面化するのを避けるため、包括的な内容を網羅した首脳宣言のとりまとめは見送られる方向だ。ただ、イランやウクライナ情勢などについてはG7としての結束を示すため、議長国のフランスが中心となってトランプ氏に配慮した声明をまとめたものとみられる。トランプ氏は、ロシアへの圧力を強めている。トランプ氏はイラン情勢を受けて緩和していたロシア産原油への制裁を復活させる可能性にも言及。ブルームバーグ通信はトランプ氏の発言について、ロシア寄りだった姿勢からの「重要な転換を示している」との見方を伝える。
