まちづくり事業などを手掛けるプライムライフテクノロジーズは、2020年パナソニックとトヨタ自動車から生まれた企業。2社の技術や強みを生かして目指すのは“未来志向のまちづくり”。背景には大都市への人口集中や地方の活力低下など社会や地域課題の解決に向けたニーズの高まりがある。事業の一例としてグループ会社のミサワホームは老朽化した病院を再編・統合したいという医療法人の希望をもとに行ったプロジェクト「ASMACI神戸新長田」では、神戸市の震災復興関連の事業用地を活用。医療を軸にしたコミュニティーの形成とまちの付加価値創出につながったという。多様化する価値観に応えるためには開発して終わりではなく、開発後のまちをどう育てるかということが求められていると企業のトップは話す。