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「プラダー・ウィリ症候群」 のテレビ露出情報

石川・金沢市にある古びた貸家はサポートハウスとなっていて、3LDKほどの間取りに4人の大人、3人の若者が共同生活を送っている。下宿代は月7万円で、家事は分担するのが決まり。入居14年目のつばささん(33)は知的障害があり、8年目のあきさん(38)は精神的DVから逃れてきた。行政の支援に頼らず、個人で運営する山本実千代さん(62)はそんな人々に心を込めた料理を振る舞い、自立をサポートしている。
つばささんは食品製造会社に勤務し、給料日になると山本さんがお金を目的ごとに仕分けする。過去に浪費癖が災いし、200万円ほどの貯金を2カ月で使い果たしたことがあった。つばささんは山本さんを「育ててくれたお母さん」と話す。心臓病を患うおっさん(69歳)はかつて、建築の図面などを書いていた。あきさんに言葉の暴力を浴びせていた父親がサポートハウスに押しかけてきた時、おっさんは「不法侵入や」と仁王立ちし、家の中へ入れることはなかった。
山本さんはスナックで働きながら、一人息子を育てるなか、小学6年の時に知的障害と診断された。同じ境遇の親子と分かち合いながら、我が子を育てるため、サポートハウスを立ち上げた。金曜日になると、悠貴さん(38)がサポートハウスにやってくる。両親の負担を減らせるよう、週に1度預かっていて、おっさんが髭剃りを担当。4~5時間ほど預かり、料金は食費込みで2000円。10代の時からお世話になっているといい、母親は「ここに来ているときの悠貴はしっかりするみたい」と話す。
山本さんは夕食の料理を作り終えると、帰宅したつばささんは勤務先の不満をこぼした。突然の部署異動を命じられ、退社時間も遅くなっていた。障害のある人の働き方には合理的配慮がなされるように法律で定められている。山本さんが電話で事情を尋ねると、担当者の話として数年前からつばささんの作業が遅く、全体に支障をきたし、一向に態度も改めないとして異動が言い渡されたという。加えて、つばささんは異動を承諾したという。山本さんは後日、行政に掛け合うことになった。

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