近年、世界中で日本の抹茶がブームとなっている。あまりの人気で生産が追いつかない「抹茶クライシス」に業者が悲鳴をあげている。「ヘリヤ商会」(静岡市)は明治時代から世界各国に日本茶を届けている。谷本宏太郎社長は「手摘みのかぶせ茶「やぶきた」10kgをシカゴのスピリットティー(卸売業者)に送る」と話す。緑茶の輸出額は右肩上がりで去年は過去最高を更新した。対アメリカ輸出は全体の約44%を占める(161億円)。谷本社長は「日本は優遇されており、関税が追い風になる可能性はある」と話す。トランプ政権からの関税率(4月3日時点):日本24%、中国24%、インド26%、スリランカ44%。