パリオリンピック・柔道男子66キロ級・2回戦。阿部一二三はB・ボングラーツとの2回戦から登場し合せ技1本で勝利。続く準々決勝はN・エモマリ。相手の膝が顔に当たり鼻から出血。治療を余儀なくされた。その後、再開するが再び出血。ルールでは同じ箇所から3度出血すると棄権となる。しかし、そのピンチも執念で切り抜けた。そして、2回戦で敗退した妹の阿部詩はインタビューに答え「たくさんの方にここまで来るのにサポートしていただいて背中を押していただいてこの日を迎えることができたので、感謝の気持ちでいっぱい。一番いい形は兄と2人で金メダルを持って日本に帰ることだった。兄は絶対やってくれると思うので全力で応援したい」と話した。妹の思いに応えたい阿部一二三は決勝でW・リマと対戦し合せ技1本勝ち。阿部一二三は五輪2連覇を達成。日本柔道界通算50個目の金メダル獲得となった。阿部一二三は兄妹連覇は叶わなかったが、と聞かれ「正直キツかった。苦しかったし、何がなんでも妹の分までという思いできょうは戦った」と話した。