福岡市の油山ではこの時期、繁殖期を迎えた鳥たちの求愛や縄張り争いの鳴き声で賑わう。酒井浩二さんはその鳴き声に魅せられ、毎週のように山に入り録音している。録音した鳴き声は持ち帰って確認。酒井さんは10年前に突発性難聴を患い、屋外では高い鳴き声を聞き取るのが困難になっている。これまでに収録した音声データは1万時間以上。酒井さんは鳥の生態をより詳しく調べるために油山に常駐する専門家に音声データを提供している。酒井さんが2023年に録音したヨタカの鳴き声や2022年に録音したアオバズクは油山では10年ほど目撃例がなかったが、酒井さんの録音で存在が確認できた。酒井さんは「油山は自然豊かで自分たちの知らない世界がまだいっぱいある」と話す。
