ロシアの同盟国であるベラルーシで両国の合同軍事演習「ザーパド2025」が行われた。演習名のザーパドとはロシア語で西方のこと。ベラルーシの西にあるポーランドは演習を機に国境を封鎖。先週、ロシアのドローンが次々に侵入してきたことがポーランドの警戒感をより一層高めている。加盟国に対する領空侵犯にNATOも防衛強化を打ち出した。ポーランド・シコルスキ外相は「最大の脅威はロシアが演習を実践に移してきたこと」などとコメント。前回、演習が行われたのは2021年9月。5か月後、一部の部隊は撤収せず再合同軍事演習、そしてウクライナへの全面侵攻に踏み切った。各国の代表が招かれているが、その中にいたのはアメリカ大使館の駐在武官。ヨーロッパが警戒を強める中でのアメリカ人将校の存在は双方の溝を改めて感じさせるものとなっている。
