ミンダナオ島の奥地には住民の大半が日系人からなる集落が存在する。日系人の多くは戦後に迫害を受けてきたため、現在も電気のない場所での生活を強いられているのだ。政府や支援団体の尽力によって無国籍者の数は減少しつつあるが、まだ300人以上の無国籍者が存在する。こうした中、アカヒジ・サムエルさんは国籍を回復させることに成功。沖縄の親類もフィリピンに駆けつけ、嬉しい知らせを伝えた。モリネ・エスペランサさんとリディアさんも親子関係が認定され、日本国籍を回復。「日本の親戚に会ってみたい」と喜びを語った。そして、ウエハラさん姉妹とコダイラさんも国籍を回復させた。しかし、また日本国籍を回復できていない同胞は数多い。