ハンガリー・ホッローケーから依頼があった。修復してほしいのもは、腐った柱と土台部分。宮大工の菊池さんが取り掛かったのは、土台部分。長さが9mあるが、用意できた木材は4mほどだった。菊池さんは、追っかけ継ぎで3本の木を組み合わせて9mにするという。土台部分を完成させた。続いて柱部分。この柱腐っている面積が広範囲になっている。根継ぎとは、腐った部分を取り除き、新しい材料で継ぎ足すこと。どんな状況でも使える木は残すことが、日本の宮大工。徐々に複雑な形に。そして、新しい木も削り、一本の柱に組み合わせていく。木組の中で一番強度と言われ、柱などの修理に使用される金輪継ぎが使われた。空洞には、切り落とした柱をカットして空洞に通した。角度のついた空洞に木材をはめこみ、木材がより密着する仕組みとのこと。これで金輪継ぎの完成。この柱を土台にはめこみ、柱や土台を宮大工の技術で復活させた。さらに、装飾部分も完全再現させた。