政府は昨日、愛媛県にある石油の備蓄基地で国家備蓄の放出を開始した。これに加えて今日からは茨城・福岡・鹿児島の3か所が対象となり、放出は全国11か所の基地で順次行われることになっている。政府は過去最大規模の備蓄を放出し、石油の安定供給につなげたい考え。また国が出資する資源開発大手のINPEXは、権益を持つカザフスタンとアゼルバイジャンの油田で生産された原油を日本企業に優先的に販売する方針を固めたことが関係者への取材で分かった。通常は地理的に近い欧州向けに販売しているが、会社では一部を日本向けに切り替えて調達先の多角化につなげる考え。ただいずれの油田から輸出する場合でも地中海からアフリカの喜望峰を経ると、ホルムズ海峡を通過するルートよりも2倍以上の日数を要する見込みで採算面の課題も多く、販売先の企業と具体的な条件を巡り折り合うかが焦点。
