アメリカ・イスラエルがイラン攻撃を開始して以降G7首脳らが初めて一同に介することになる今回のG7サミットではヨーロッパがイラン情勢を受けてさらに悪化していた米との関係を修復することができるのかが問われる。アメリカ・イスラエルの攻撃に他G7の各国は距離をおいてきた。特にホルムズ海峡の事実上の封鎖にはトランプ大統領が各国に船舶護衛の艦船派遣に期待を示した一方で欧州各国は協力に慎重な姿勢を見せ、攻撃開始の意思決定に関与しておらず自分たちの軍事作戦でなく協力の法的根拠に乏しいなどという理由だった。トランプ大統領はこれに怒りをあらわにし、必要な時に支援を得られなかったとしてNATOを非難し離脱にも触れ関係を見直す可能性に言及した。トランプ氏はウクライナ侵攻では米はヨーロッパを支援してきたがイラン情勢で助けを必要としている時に助けてくれなかったと主張した。アメリカ・イランの合意を受けフランスとイギリス・ドイツ・イタリアの4カ国は合意履行でホルムズ海峡の航行の自由確保に関わっていく立場を明らかにする声明を共同で発表、フランスマクロン大統領はトランプ氏との会談で要請があれば原子力空母などホルムズ海峡へ派遣する用意があると明らかにした。G7サミットではイラン情勢に加えウクライナ情勢と経済安全保障も議論、欧州にとってアメリカの協力は欠かせない上重大な国際情勢で一致した対応を取れなければG7の形骸化を招きかねない。ホルムズ海峡の航行の自由確保で欧州が米と歩調を合わせられるかどうかはG7の今後の存在意義にも影響していきそう。
