ホワイトハウスは自動車への25%の追加関税をめぐっては15%に引き下げるかどうか明らかにしていない。現時点では自動車関税については、27.5%が引き続き適用されているとなる。アメリカも関税がかかるということは商品にその値段が転嫁されインフレになる懸念がある。その影響は広がっていて、アメリカの消費物価指数は6月まで2か月連続で拡大。アメリカ・フロリダ州の青果店は果物を輸入して販売しているが、関税措置の影響で輸入価格の値上がりに直面している。仕入れ価格が不安定になって、中には価格が高騰する果物もある。メキシコ産マンゴーの一部は2か月で50%値上がりしているという。青果店は値上げしなくてはならず顧客は離れる、小規模店はすでに打撃を受けているとしている。トランプ大統領はブラジルに対する関税を50%にするとしたが、ブラジルから豆を輸入している店は1袋8万円が11万円に上昇するという。現地記者は、在庫が底をついたり企業が関税コストを負担したりしている場面に出会う、関税コストを企業が吸収するのはそろそろ限界ではないか、物価が上がれば消費動向に影響が出てくる可能性もあるとしている。