米どころとして知られる石川・加賀市。冬の田園地帯、生き物たちの活気であふれる片野鴨池。毎年9月の始めに池にはガンやカモの仲間が次々にやってくる。池のほとりには鳥をねらってキツネが現れる。シベリアから冬越しにやってきたマガンは日の出とともに池を飛び立ち田んぼで稲のもみを食べる。
夕暮れ時、池を囲む森の中に人々が向かう。彼らは猟師で江戸時代から続く伝統の狩猟を行う。近づいてくる羽音を頼りに網を投げカモを捉える。とれるのは1晩1人5羽までに限られている。伝統の猟が続いてきた背景には人々の苦労があった。池の周囲にはかつて松林があったが大規模な松枯れですっかり姿を消した。1年中葉をつけた常緑樹の上をカモは好んで飛ぶ。猟師たちはカモのために森を蘇らせようとマツやスギを植えた。さらに、毎年9月にため池の周りに茂ったヨシやマコモを刈り取り、たくさんの鳥が冬を過ごすために十分な水面を確保する。
カモたちが片野鴨池を越冬地に選ぶもう一つの理由。池の近くの田んぼで30年以上米づくりを続けてきた杉本さん。10年程前から子どもたちに自然の大切さを伝える取り組みも行っている。刈り取りを終えた田んぼに水を入れ、カモが食べ物を取りやすくしている。
夕暮れ時、池を囲む森の中に人々が向かう。彼らは猟師で江戸時代から続く伝統の狩猟を行う。近づいてくる羽音を頼りに網を投げカモを捉える。とれるのは1晩1人5羽までに限られている。伝統の猟が続いてきた背景には人々の苦労があった。池の周囲にはかつて松林があったが大規模な松枯れですっかり姿を消した。1年中葉をつけた常緑樹の上をカモは好んで飛ぶ。猟師たちはカモのために森を蘇らせようとマツやスギを植えた。さらに、毎年9月にため池の周りに茂ったヨシやマコモを刈り取り、たくさんの鳥が冬を過ごすために十分な水面を確保する。
カモたちが片野鴨池を越冬地に選ぶもう一つの理由。池の近くの田んぼで30年以上米づくりを続けてきた杉本さん。10年程前から子どもたちに自然の大切さを伝える取り組みも行っている。刈り取りを終えた田んぼに水を入れ、カモが食べ物を取りやすくしている。