ドイツでは連立政権の崩壊を受けて来年2月に議会選挙が行われるが、与党の選挙戦の顔となる首相候補に今のショルツ首相とは別の政治家を推す声が上がり関心を集めている。与党の社会民主党は首相候補を決めていないが、一部の議員グループの代表が声明を出しピストリウス国防相を首相候補に推した。連立政権は内部の対立が続き政治が停滞し、ショルツ首相についても指導力が不足しているといった批判が出て人気が低下していた。一方、ピストリウス国防相は世論調査では最大野党の党首よりも高い人気を誇っている。地元メディアは与党の幹部は、首相候補にショルツ氏を据えることを支持していると伝えているが党内から公然と異論が上がる中、与党の対応にも関心が寄せられている。