8月1日から使えなくなる保険証。東京都北区の「いとう王子神谷内科外科クリニック」・伊藤博道院長は「後期高齢者の保険証の期限が切れる日」と話す。7月31日で保険証の有効期限を迎えたのは75歳以上の人など後期高齢者医療制度の加入者全員と自営業の人など国民健康保険の加入者のおよそ7割。合わせておよそ3600万人。国民健康保険の有効期限は自治体によって異なる。社会保険制度に詳しい第一生命経済研究所・谷口智明研究理事は「政府として健康保険証をひもづければマイナカードの普及も起爆剤ということで伸びるんじゃないかという意図」と話す。マイナンバーカードに健康保険証を紐づけ一体化する「マイナ保険証」。マイナンバーカードは2割以上が未所持。保険証代わりになる「資格確認証」。マイナ保険証を持たない人や後期高齢者医療制度の加入者に自治体が無償で送付している。社会保険の加入者もカードなどの保険証の有効期限は12月1日。有効期限が切れた保険証でも来年3月までは資格情報を確認できれば保険診療を受けられる。
