物見の塔では登場人物がいるが、その最初の役割は自然に見える建築に違和感があることに気づかず、手ががりになっている。同じ大きさの模型を物見の塔に配置すると、遠近法の効果で手前の人物は大きく、奥の人は小さくなる。しかし物見の塔では遠近法を無視して人物は同じ大きさに。一階の男が指差す先にいる囚人。実際、その彼のいる部屋の大きさには違和感がでる。違和感に気づくための登場人物が、いつのまにか目を騙す装置になっている。
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