ガザとウクライナを巡って深まる世界の分断について今回は考える。南アフリカは国際司法裁判所に「イスラエルの攻撃はジェノサイド条約に違反」していると提訴したと同時にイスラエルの軍事作戦の即時停止を求めた。南アフリカの提訴の背景として、30年前まで少数派の白人に支配され、国民の大多数である黒人は自由を奪われていた。黒人初の大統領であるマンデラ元大統領の影響で南アフリカはパレスチナ支持の立場を取り続けている。一方、イスラエル側は軍事作戦は自衛措置だと反論し、南アフリカは自衛権を侵害し名誉を毀損していると主張した。またウクライナがおととしロシアを提訴している。またロシアとウクライナが双方強気な態度を取り続けていることで国際社会は分断を深めている。