TVでた蔵トップ>> キーワード

「マッキントッシュ」 のテレビ露出情報

アップル創設者・スティーブ・ジョブズが生前コレクションしていた版画を紹介。海外で3Hと言われている人気の画家は葛飾北斎、歌川広重、川瀬巴水。川瀬巴水は明治から昭和にかけて浮世絵の記法で日本の原風景を色鮮やかに表現する新版画というジャンルを版元たちと確立した。川瀬巴水を愛したのはアップルの創始者・スティーブ・ジョブズ。作品が見られるのは八王子市夢美術館で開催中の企画展「川瀬巴水旅と郷愁の風景」。年代順におよそ150点の作品を展示。巴水の生涯を作品からたどることができる。
スティーブ・ジョブズは10代の頃、親友の家に飾ってあった川瀬巴水の作品に感銘を受けたという。1983年に初来日した際に銀座の画廊で川瀬巴水の作品「西伊豆木負」を購入したとされる。1984年に発表されたアップル最初のパソコン「マッキントッシュ」第1号の広報に新版画「髪梳ける女」橋口五葉が使われた。細かい質感を表現できると新版画を使ってアピールした。
浮世絵と新版画の違いについて。浮世絵は大衆向けの娯楽職の強いメディア、新版画は浮世絵よりも芸術性を追及したもの。新版画で使われるザラ摺はバレンの刷り跡で質感を表現するものだが、江戸時代の浮世絵ではあまりよくない刷りとされ避けられてきたという。葛飾北斎「諸国瀧廻り 木曽路ノ奥阿弥陀ヶ瀧」と比べ、川瀬巴水「塩原しほがま」はザラ摺で質感を表している。「三十間堀の暮雪」は版元・渡辺庄三郎の提案により彫刻刀と金ダワシを使って吹雪を再現したという逸話がある。川瀬巴水は、若い頃に西洋絵画を学んだことを版画に取り入れて写実的な作品を制作した。川瀬巴水は旅先のありのままの風景を版画で表し、誰もが見た普遍的な風景を描いた。「川瀬巴水旅と郷愁の風景」は6月2日まで。

© 2009-2024 WireAction, Inc. All Rights Reserved.