知床半島を背骨のように貫く知床連山は火山活動で誕生した。海は春から夏、巨大生物の楽園に。豊かな海を育んだのは流氷だった。知床は流氷が流れ着く北半球で最南端の地。氷には植物プランクトンなどが付着している。氷が溶けるとプランクトンが海へと流れ出し、それを狙って春から夏にかけ海の生き物たちが集まる。秋になると海で成長したサケやマスが産卵のために遡上する。これを待ち構えているのがヒグマだ。彼らの食べ残しなどが植物の養分となる。
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