鮮度を武器に成長する魚太郎。名古屋市内の商業施設にも今年4月に新店舗をOpenさせた。魚太郎初の都市部での初出店。ここの売りは地魚を使用した海鮮グルメ。その日の水揚げによって変わる料理ばかりで、40種以上が手作りされている。梶山のオススメは南蛮漬けだけでも3種、違った風味が楽しめる。しかし昔は家業が嫌いだったという梶山。梶山の父親は漁師で、やがて魚のおろしや販売も行うようになり、母親や、梶山もその仕事を手伝い生計をたてていた。高校を卒業すると反対する両親を押し切ってアメリカの大学に留学。帰国後には東京の大手広告代理店に入社。マーケターとして5年間奮闘した。日本に初上陸した5つ星ホテルのパークハイアットにヘッドバンドハンティングされ転職しここでも大活躍。販売戦略チームのトップにまでのぼりつめた。そんな時入社して12年後の2005年に転機が訪れた。父が体を壊し、魚屋を継いでほしいと言われた。父親が作った鮮魚店の魚太郎は、当時既に30人ほどの従業員を抱えていた。自分がやるしかないと梶山は覚悟を決めて入社。2年後には社長に就任した。しかしそこは海の男たちが牛耳る現場。門外漢の女性の梶山の言葉に誰も耳を貸さなかった。