星野真里の娘ふうかちゃんは2015年7月30日に生まれた。当時について星野真里は「とにかく柔らかかった」と話す。そして誕生して半年で先天性ミオパチーだと告げられたそう。先天性ミオパチーとは、筋肉の構造に異常がある病気で、全国の患者数は1000人から3000人。身体を支える筋肉が弱く、症状によっては自分の力で歩くことができない。ふうかちゃんとは違い、成人になってから症状があらわれる人もいる。母子手帳の質問にすべていいえで答えるしかできなかったことが苦しかった、自分を責めることしかできなかったと星野真里は語る。全身の筋肉が弱いため、日常生活には家族の手助けが必要で、人工呼吸器も欠かせない。そんなふうかちゃんは電動車いすと出会い、自分の行きたい場所へ自分で行けるようになったという。ふうかちゃんは車いすを「第三の足」と話す。ふうかちゃんは小学校に進むと、特別支援学級に在籍しながら授業は通常学級のみんなと受けていたそう。しかし星野真里は当時について「1番後ろにポツンといる状態で、『いさせてもらっている』というような状況だった。すごくショックを受けた」「これは当たり前じゃないよと言った」と話す。また星野真里は「できなかったことができた喜びはすごい」「人それぞれのできたでいい」とも語った。ふうかちゃんの「できた」が増えるたびに家族の笑顔が増えていった。今度はその喜びを他の子どもたちにも届けたい、それが星野真里の走る理由だ。さらに星野真里は社会に増えてほしいものとして介助ベッドのついている多目的トイレを挙げた。ユニバーサルシートがなければ床で介助をしなければならないこともあるそう。使えるトイレが増えれば、障がいのある人が行きたい場所をもっと自由に選べる。そんな風に1人1人の「できた」を増やすための子ども支援募金も。寄付金は電動車いすを始め、子どもたちの支援にあてる。
