障害がある人たちのアート活動を支援するのにAIが活用され始めている。花火をペンで描いた作品では、AIの提案を受けて貼り絵に挑戦した。このAIを活用している川崎市の福祉施設では、障害のある人たちのアート活動を支援している。作品の販売やパッケージへの活用など、利用者の活躍の場を広げてきた。代表の大平暁さんは大学で学んだ美術の知識を生かしてアート活動をサポートしている。ことし3月からエンジニアとデザイナーが開発しているAIの活用を始めた。カラフルで遊び心あふれる作品をAIに読み込ませ、さまざまな美術作品を学習したデータなどをもとに分析するという。AIからは「次の題材に日本の伝統的なモチーフと融合させてみては」と提案された。アーティストはアドバイスから城や富士山を連想、アーティストの持ち味と和の要素が合わさった作品が完成した。このAI、アートの専門知識がない福祉施設での活用も期待されている。この日、大平さんが訪ねたのは市内の別の施設。この施設でもアート活動を行っているが、職員はサポートの難しさを感じている。そこでAIの分析をAIの提案をもとに制作を進めたもとに、利用者に新しいテーマを提案。利用者たちの表現の幅を広げることができた。大平さんは、このAIが広がることでどの施設でも障害のある人たちが、自分の力を伸ばしていけると期待している。支援者側にとってもアドバイスするときに役立てていた。紹介した絵は川崎市のミューザ川崎で11月に開かれる展示会「Colorsかわさき展」に出展される予定で、このAIの体験もできるという。