2013年、Kリーグでプレーしていた鄭大世は知人のパーティーに招待され、ミョン・ソヒョンさんと出会った。すぐさま意気投合し、恋愛に発展。実はソヒョンさんは大韓航空に勤務し、大統領専用機の乗務員でもあった。家柄、友人関係、恋人関係まで徹底的な調査の末、15人が選ばれるという。一方、鄭大世は北朝鮮が支援する朝鮮学校で学び、卒業文集には「北朝鮮代表選手」と記していた。韓国籍ではあったが、北朝鮮からパスポートを発給して貰い、北朝鮮代表としてW杯に出場した。Kリーグに移籍する際、北朝鮮のパスポートは返上している。だが、大韓航空はソヒョンさんと鄭大世の交際に気づき、政府との契約が打ち切りになるかもしれないと圧力をかけた。大韓航空の元CAだった母には「大韓航空のCAになって欲しい」と期待され、それに応えたソヒョンさんは母を裏切ることができなかった。