オープンAIは2015年に安全なAIを開発するという目標を掲げ、非営利の研究機関として設立された。その後、営利企業である子会社を設置し非営利の組織が統治する特殊な構造になっている。これについて米国の有力紙、ウォールストリートジャーナルなどは25日、営利企業を中心とした組織再編を行うことを計画していると報じた。またこれまで株式を保有していなかったサムアルトマンCEOに営利企業の株式を割り当てることも検討されていると伝えられている。生成AIを巡る企業どうしの競争では巨額の開発資金が必要になりオープンAIとしては営利企業を中心とした体制に変更することで外部から資金調達をしやすくするねらいがあると見られる。一方、この会社でさまざまな先端技術の開発をリードしてきた最高技術責任者のミラムラティ氏が25日、SNSで退社する考えを明らかにした。オープンAIではこのところ幹部の退社が相次いでいて人事や組織体制などで大きな節目を迎えそう。