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「ミルフィオリ」 のテレビ露出情報

日本を訪れた外国人旅行者が過去最多になった。去年1年間の推計が発表され3686万人余とコロナ禍前の2019年を15%上回る大幅な増加。国内の消費額も過去最高の8兆円余となった。国を挙げて、外国人旅行者の誘致に取り組んできた日本。成果が出てきた一方で、各地で課題も浮かび上がっている。岐阜・関ケ原町にある「関ヶ原の戦い」をテーマにした施設。去年から外国人旅行者が急増。人気上昇のきっかけの1つが、世界的なヒットとなったドラマ「SHOGUN将軍」を見たという旅行者が、世界各国からやって来るという。岐阜関ケ原古戦場記念館・梅本雅史副館長は「日本の文化、歴史を知ってもらう機会になれば」と語った。去年、外国人宿泊者が過去最多になった岐阜県。特に旅行者が増えたのが高山市。古い街並みが残り、世界遺産の合掌造り集落で知られる「白川郷」もある。地理的に日本のほぼ真ん中であることをうたう高山市は長期滞在する外国人にとって観光のハブになっているという。一方、人手不足に直面してきた宿泊業界は、対策を迫られている。外国人観光客に人気の宿では、宿泊者の増加に対応するため、ネパールやミャンマーなどから来た20人以上の外国人を雇用。そのために改装したのが、かつて、結婚式場として使っていた施設。コロナ禍以降、利用が減っていたため従業員向けの寮にした。旅館・有巣栄里子女将は「業務改革を行っていきたい」と語った。観光客が集中したことで、自治体を挙げたオーバーツーリズム対策に乗り出したところも。路線バスの混雑が課題となっている京都・京都市は去年6月、観光特急バスの運行を始めた。運賃は通常の約2倍だが、京都駅と市内の観光地を直接結ぶもので、住民と観光客のすみ分けを進めるのがねらい。京都市・松井市長は、ホテルや旅館などの宿泊者から徴収する宿泊税の上限額をこれまでの1泊1000円から、1万円に引き上げる方針を発表した。松井市長は「京都の町の持続可能性を高めていきたい」と語った。
神奈川・箱根町では、AI(人工知能)を活用した観光客の混雑を避ける新たな取り組みが進んでいる。外国人観光客の増加もあり、交通渋滞などが課題となっている箱根町で対策として、AIが渋滞や交通機関の混雑状況を分析、リアルタイムでマップに反映し、誰でも見られるように公開している。有名な観光地と合わせて、比較的すいている穴場ルートをAIが紹介してくれるサービスも導入。芸術好きのリポーターが案内されたのは、ガラス細工の店。AIの案内で夕方に訪れると、ほかの観光客がいない空間で、じっくりと説明を聞くことができた。サービスを導入した観光協会は「観光客の分散を実現し、一人一人の満足度を高めたい」としている。箱根町観光協会・佐藤守専務理事は「(オーバーツーリズム対策に)しっかり取り組んでいると外国人に感じ取ってもらうことが、満足して帰ってもらい、また日本に来てもらうポイントになる」と語った。国は2030年の目標として、外国人旅行者を今の約1.6倍となる6000万人にすること、消費額は15兆円まで大幅に引き上げることを掲げている。現状、東京や名古屋、大阪の三大都市圏に外国人宿泊者の68%が集中(観光庁の調査)。各地の観光振興とオーバーツーリズム対策をバランスを取りながら進めて、地方などへの分散化をどう図っていくかが今後の課題となる。

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