漫画業界を巡る新たな動きについて紹介。 「メアヘイム」「マタギガンナー」の2作品は外国人の作品。出版社が今注目している外国人の漫画家について、即戦力として採用したり育成したりする動きが本格化している。「マタギガンナー」は元マタギがゲームの世界でスナイパーとし活躍する漫画で大手漫画雑誌で連載されている。作画を担当するのはスペイン出身のフアン・アルバランさん。元々アメリカンコミックの仕事をしていたが、漫画産業が盛んな日本で3年前に連載のチャンスを掴んだ。アルバランさんは「スペインでは漫画だけで十分なお金を稼げない。日本で仕事ができて嬉しい」などと話す。大手出版社では去年、海外の漫画の傾向の分析や有望な漫画家の発掘を目指すグローバルチームを立ち上げた。去年12月にはスペインのマンガイベントにも参加。日本でデビューしたい漫画家を募集したところ、70通もの作品が集まったという。チームでは海外の漫画家からの持ち込みを受けつけたり、日本の原作者とのマッチングを進めたりする活動をしている。こうした活動を通じて編集部が目をつけたのがスペイン出身のコナタさん。スペインでも人気作家として知られ、画力も高く、5月からウェブでの連載が始まることに。作品にはヨーロッパ文化で育った経験が生かされ、スペインに住みながら連載を行う。