大リーグではいまある課題に直面している。北米の4大プロスポーツの中で最も多くの観客動員数を誇る大リーグにいま何が起きているのか。フロリダ州のスタインブレナーフィールドはヤンキースのマイナーチームの本拠地だが今シーズンレイズが“仮の本拠地”としている。本来の本拠地であるトロピカーナフィールドは去年のハリケーンで屋根が大破。修繕や建て替え計画が進まず、球団の売却話が浮上しファンにとってヤキモキする状況が続いている。大リーグは経営面ですべてのチームが順調という訳ではない。アメリカのフォーブス誌によると資産価値が最も高いのはヤンキースで82億ドル(約1兆1890億円)、一方約半分の14球団が10億ドル台と格差が広がっている。アスレティックスは老朽化・治安悪化を背景に1968年からの本拠地オークランドを咲くシーズン限りで離れ移転を決定した。チームが移転するのはラスベガス、エンターテインメントの中心地で新たな財政の基盤構築を期待しているが、選手にとっても複雑な様子。資金面での格差がチームの強さの格差に直結するとも言われ、大リーグ以外のスポーツにも共通する課題といえそう。
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