建設業界の働き方改革について。建物の建築で必ず必要になるのが検査。住宅やビルを建築する際は専門機関などの検査を受けることが義務づけられている。今は現地に建設会社の社員が何人も出向いて検査を受けているが、その移動時間の無駄を減らそうとデジタルを活用して検査を遠隔化しようという取り組みが始まっている。大手ゼネコンは仮想空間「メタバース」を活用した検査方法を開発した。デジタル技術を用いた検査を特殊なゴーグルを使って実際に体験。検査対象のこの建物、7階建ての病院なのだが、実際に現地でカメラやスキャナーを使って3Dデータを取得してそれをメタバース空間に再現している。設計どおりに出来ているか、スキャンしたデータと照らし合わせて検査ができる。さらに屋上を飛び越えて空中からふかんした視点での検査も可能になるということ。会社によると、遠隔で検査をすることで1人当たり年間60時間近く移動にかかる時間を減らせると見込んでいるということだ。