海辺にある墓所の遺跡には副葬品の中に島の外から来た品々が混じっていた。タラヨティック文化の終わりごろ、メノルカ島と他の地域とを結びつける人々が現れた。地中海交易を担っていたフェニキア人だ。彼らがメノルカ島にもたらした品々の一部は傭兵になったことへの報酬だと考えられている。当時、フェニキア人は古代ローマと争っていたため、多くの兵士を必要としていた。そこで雇ったのがメノルカ島を含むバレアレス諸島の人々だった。その時の武器がメノルカ島のあちらこちらで発見されている。バレアレスとは石投げの達人という意味。