2000年米国大統領選挙は、共和党のジョージ・W・ブッシュ氏と民主党のアル・ゴア氏との間で争われた。当時の民主党政権はクリントン大統領と実習生のモニカ・ルインスキーさんの不倫スキャンダルによって逆風が吹いていた。フロリダ州獲得で勝利するという事態になり、未明にブッシュ氏の当選確実が報じられた。フロリダ州の最終得票数はブッシュ氏が290万9135票でゴア氏の290万7351票で、1784票差。フロリダ州には得票差が投票数の0.5%以下だった場合、機械による数え直しが行われる。数え直しの結果、327票差となった。ゴア陣営は再集計で機械が見落とした可能性あるとして、州内の一部で手作業での再集計を要求した。連邦最高裁は2000年12月・手作業による州全体の票の再集計は事実上困難として、ブッシュ氏がフロリダの票を獲得しゴア氏は敗北を認める。大統領選の結果判明したのは投票日から36日後のこと。大接戦が予想される今回の大統領選。3年前の2021年1月トランプ氏の支持者らが連邦議会を襲撃し5人が死亡した事件。トランプ氏が2020年の大統領選の敗北を受け入れず支持者を扇動したことがこの襲撃につながったとも言われている。