温暖で比較的雨の少ない地中海周辺の国が今年次々と豪雨の被害に見舞われた。中でも大きな被害が出たのはスペイン・バレンシア州。今年10月、豪雨で発生した洪水が街を飲み込んだ。8時間で1年分の降水量を観測。地中海周辺の豪雨の原因は偏西風の激しい蛇行。大気のバランスが乱れることで激しく蛇行すると考えられ、南下した寒気が地中海付近に停滞し雨雲を発達させてしまったという。また干ばつが起きると土の性質が変化し水が染み込みにくくなる可能性もある。スペインの地中海沿岸地域では過去100年で最悪の干ばつに見舞われていた。