きょう全国公開された話題の映画「侍タイムスリッパー」。主人公は幕末から現代にタイムスリップしてきた侍。飛ばされた先が時代劇の撮影所だったことをきっかけに、斬られ役俳優として奮闘するユーモアあふれる物語。先月わずか1館での公開だったがSNSや口コミで話題に。全国120館以上での拡大公開となる異例の広がりを見せている。海外の映画祭では大きな笑いに包まれ、スタンディングオベーションも。自主制作映画のためスタッフは10人足らず。ヒロイン役の俳優が助監督を務めるなど低予算で製作された。人気の理由は作中に時代劇愛やオマージュがあふれているところ。時代劇のいわゆるお約束のシーンに本物の侍が関わっていくことで独自の面白さが生まれている。映画を手掛けた安田淳一監督は「今の若い方に優れた時代劇の映画とかを見るきっかけになってもらえればいい」などと話した。