今年7月、カナダで開催されたファンタジア国際映画祭で観客賞金賞を受賞。先月、池袋の映画館1館の上映だったのが、いまでは全国130館以上に拡大。映画ファンのSNSや口コミで話題になっているのが、自主制作映画「侍タイムスリッパー」、通称「侍タイ」。幕末に生きる侍が現代の時代劇の撮影所にタイムスリップ、斬られ役俳優として第二の人生に奮闘。コメディあり、人間ドラマありで心をつかまれる人が続出。低予算の自主制作映画ながら爆発的ヒットとなった「カメラを止めるな!」の再来との声まで上がっている。映画パーソナリティー・伊藤さとりさんは「一緒に拍手して一緒に笑うんですよ、そんな体験なかなかないですよね」とコメント。メガホンを取ったのは米農家兼映画監督という異色の肩書を持つ安田監督。制作スタッフは10人足らず、監督自ら照明やカメラなど11役を担当。貯金を投げうって予算をねん出した。川崎にある映画館が宣伝費などが限られているという話を聞き、垂れ幕を出してくれたほど。安田監督は伝説の「斬られ役」福本清三さんに主演をしてほしいと、制作が決まる前から脚本を渡していた。そんな最中、福本さんが他界。しかし、福本さんの関係者など時代劇のプロたちが映画を実現させようと、声をあげてくれたという。そうして、東映京都撮影所にかけあってくれたおかげで撮影できたという。池袋シネマロサ支配人・矢川亮さん、山口馬木也さんのコメント。橋下徹のスタジオコメント。