12日にカメルーン大統領選挙が行われた。再選を目指すポール・ビヤ大統領は現職の国家元首としては世界最高齢の92歳で、再選すれば任期満了時には99歳になる。1982年、49歳で大統領に就任。2008年には憲法改正で大統領の任期制限を撤廃し、国民の反発が暴動に発展したが体制は揺るがず、43年に及ぶ長期政権となっている。今年2月、青年の日の演説でもビヤ大統領は再選への意欲をにじませた。旧宗主国フランスと政治・経済の両面で結びつき長期政権を維持してきた。さらに近年は中国との関係も強化し、国際社会での存在感を強めている。一方、国内ではめったに姿を現さず、秘密主義的なイメージから“スフィンクス”と呼ばれている。今回の選挙戦でもAIで生成した画像や人形などを使い、本人はほとんど姿を現さなかった。そんな中、1994年に結婚した37歳年下の妻・シャンタル婦人が存在感を放っている。自身のSNSで派手なファッションを披露し、特徴的なヘアスタイルが話題となっている。今回の大統領選挙にはビヤ大統領を含む9人が立候補していて、結果は15日以内に発表される見通し。