沖縄の島には独自の進化を遂げた動物が多く生息している。亜熱帯の島・南大東島。サンゴ礁が隆起した石灰岩の島で一度も大陸と接したことがない。4月、海岸沿いの茂みに固有亜種のダイトウヒメハルゼミ。雄がメスを誘うため鳴いている。このセミがいつ島にやってきたのか分かっていない。南大東島で進化したダイトウヒヨドリが突然現れ、機にセミを叩きつけ一飲み。ダイトウメジロもセミを狙っている。ある日もダイトウヒメハルゼミが鳴いている。オスとメスが巡り合い後尾。終えたメスはすぐに産卵の大仕事を迎える。産卵場所は枯れ枝。卵は数カ月後に孵化。幼虫は土に潜り数年後に地上に出て羽化する。続いて宮古島。サンゴ礁が作り出した石灰岩に覆われた島。島の海岸線や内陸部には緑豊かな森がある。夏、森は鳥たちで賑わう。カワセミの仲間リュウキュウアカショウビン。川に飛びこみ汚れや寄生虫を洗い落としているという。水浴びをしているオオクイナ日本では宮古島周辺が生息地。水浴びを終え昆虫など食料探し。よる、別の生き物が活動を始める。現れたのはヤエヤマオオコウモリ。果実が大好物。美味しいところだけたべて残りを吐き出す。そこにやってきたのはミヤコサワガニ。宮古島だけに生息するカニ。宮古島には多種多様なカニやヤドカリの仲間がいる。ムラサキオカヤドカリやナキオカヤドカリは国の天然記念物に指定されている。夏の大潮は特別。浜辺に姿を現したオカガニ。卵を抱えたメスが海へ。子どもを海に放つ。沖縄県の南大東島・宮古島。島で独自の進化を遂げた動物が懸命に命を繋いでいる。