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衆議院予算委員会はきょう、石破総理大臣と関係閣僚が出席して集中審議が行われる予定だったが、午前の審議は行われなかった。今もまだ始まっていない。質疑が始まり次第、中継を伝える。
紀伊半島の南部に広がる熊野の山中に熊野三山が点在する。そこを巡る三景の道が熊野古道で、伊勢神宮から続く伊勢路や高野山とをつなぐ小辺路などのいくつかのルートがある。そのうちかつての人々が使っていたのが今回紹介する中辺路。京都から船で淀川を下り、大阪へ南下し、田辺市付近からこの中辺路ルートで熊野三山を目指していた。旅の始まりは和歌山県田辺市の中辺路地区。旅の最初に登場するのは滝尻王子。滝尻は地名で王子は参詣者が道中で祈りを捧げる神社で重要な旅の道標になっていた。王子を地図に示すとたくさんあることから九十九王子と呼ばれている。様々な催事も執り行われ、後鳥羽上皇が王子に立ち寄った様子を描いたものでは相撲や神楽の奉納も行われていた。古道歩きでは1000年以上に渡る熊野古道があるが修験者達が修業をするために切り開いたという。ところどころ険しい場所もあり、しっかりとした準備をしている。ここでは面白い体験もでき、胎内くぐりと呼ばれる、岩穴などの狭い割れ目を通り抜けることで、罪や穢を捨てて新たに生まれ変われると考えられていた。
中辺路ルートで最初に到着する熊野本宮大社は熊野神社の総本宮で、ここで祀られているのが家津御子大神。食や生命力を早朝する神様だという。さらに熊野川の中洲にある大斎原は本宮大社の社殿もこの場所にあったが江戸時代に描かれた絵図には大斎原には5棟の社殿や神楽殿などが立ち並んでいた。しかし、明治の水害で大部分を失ってしまい、流出を免れた三棟などを移築したのが現在の本宮大社だという。住む横を流れる熊野川は幾度となく氾濫を起こしており、暴れる川を鎮めるために祈りの場所が大斎原。
はるか昔、大斎原に熊野の神様が3つの月となって舞い降りたという。熊野信仰の始まりとされ、詣でた人が見ただけで涙を流すという大斎原は石垣と祠だけが残っている。次に2つ目の目的地は熊野速玉大社。熊野川も参詣地で、江戸時代に描かれた図会では熊野川のほとりに船着き場があり、大斎原から速玉大社までは4時間の船旅をし、その楽しみが川を取り囲むのは奇岩と伝説の数々。大きな岩は釣鐘石と呼ばれこの岩が落ちたら世界が終わるとされていた。次に御船島は速玉大社の神様が降り立ってこの地で祀られるきっかけになったとされる。その伝説を今に伝える祀りが島を舞台に行われ、御船祭は御神体を神輿に乗せ街を練り歩きながら熊野川に乗せていく。御神体を船へうつしここで登場するのが地元の若者達が漕ぐ船。一番乗りを果たすことが名誉とされる。御船島の周りで力を競い、若者たちに導かれ神を宿した船も到着し、神降臨の再現が行われる。
速玉大社は熊野川河口の街の新宮市にある。主祭神は熊野速玉大神。水の神様だという。新宮市には大斎原同様に自然への崇拝を体感できる場所がある。山の中腹にあるゴトビキ岩はお社をご神体にして神倉神社で磐座信仰と呼ばれる日本人にとって最も古い信仰で近くで見つかった銅鐸は弥生時代に作られたものと考えられる。そして神倉山は日本の建国神話にも登場する。日本書紀では神武が大和へと至る道を示した統制にこの地へ寄ったとされている。
熊野那智大社の主祭神は夫須美大神。女性の神様で人と人との縁を結んでくれるという。そのために縁結びのお守りが人気。巨大なおみくじが名物で那智大社にも信仰の原点になったものがあり、那智の滝がある。日本一の落差があり、鳥居の先には滝だけで、滝そのものがご神体とされた。その思いは今でも変わっていない。熊野は黄泉の国の入り口と言われ、ここを訪れることはそうした力に触れ魂を癒やし生まれ変わることだという。
オープニング映像。
山中湖からスタート。パノラマ台では富士山を撮影できる。ここで写真家冨塚晴夫の作品を紹介した。冨塚晴夫は35年前から山中湖畔で暮らし富士山を撮り続けている。
富士吉田市は富士山を信仰してきた人々の拠点の街で、巨大な鳥居が旅人をむかえる。しめ縄や提灯をかけた門構えの家がある。その家は御師の家という富士信仰をもてなした宿。御師の家には御神殿があり、料理は御師料理が提供される。御師料理は富士山に登る人の繁栄を願い出世魚のブリなど縁起のいい食材が使われる。
三島駅からスタートしバスに乗り三島スカイウォークに到着。長さ400mある日本一長い歩行者専用つり橋で、富士山の絶景を楽しめる。また、往復560mのジップラインも楽しめる。
静岡県清水町を流れる柿田川は日本で一番短い一級河川である。代表的なのが絶滅危惧種のミシマバイカモで地元の人達は保護活動を続けている。他にも絶滅危惧種の昆虫や80種以上の鳥たちが集まる。柿田川は富士山の水が地下の溶岩を通って湧き出す。柿田川近くの泉頭城は徳川家康が隠居しようとした場所で駿府記にも記されていた。しかし、徳川家康が亡くなり計画は幻となった。
河口湖はレジャー施設が充実しておりマウンテンバイク体験が人気。「天空の鳥居」はSNSの口コミで人気に火が着いた絶景スポット。青木ヶ原樹海では樹海の土はわずか10cm、下は厚い玄武岩の岩盤が展開している。有名なのが富士風穴、全長は約200m気温は1年を通じてマイナス1℃前後。富士風穴は蚕の卵の貯蔵庫で氷筍がみられる。
本栖湖は千円札に描かれている。また本栖湖には古代遺跡が沈んでいて縄文時代と古墳時代の土器片が見つかっている。
田子の浦港ではシラスの漁が行われている。とっておきの食べ方は生のシラスの上に釜揚げシラスを乗せて食べる富士山盛り。静岡市清水区には由比宿があった。静岡市東海道広重美術館には歌川広重の作品を中心に展示されている。代表作は東海道五十三次。歌川広重が描いた由比宿の浮世絵は現代の人にとても人気なのだという。現在の薩埵峠からの景色とそっくり。久能山東照宮に祀られているのが徳川家康。日光東照宮と久能山東照宮を直線で結んだ間には富士山がある。
衆議院予算委員会はきょう石破総理大臣も出席して集中審議が行われる予定だったが自民党旧安倍派の会計責任者の参考人聴取を巡る与野党の協議が折り合わず午前の審議は行われなかった。午後も審議が行われない状況が続いていて与野党の筆頭理事が会談するなど断続的に協議が行われている。
日銀の金融政策の決定に関わる高田創審議委員は仙台市で講演し、1月の追加利上げのあとの金融政策について「物価が上振れするリスクや金融が過熱するリスクを踏まえギアシフトを段階的に行っていく視点も重要だ」と述べ、さらなる利上げが必要だという考えを示した。一方、どこまで政策金利を引き上げるべきかについては「中央銀行が一定の中立金利の水準を示すことは政策の柔軟性の観点からも課題がある」と述べるにとどまった。
米国の実業家・イーロンマスクが率いるスタートアップ企業・xAIが新たな生成AI「グロック3」の提供を開始したと発表した。複雑な数学の問題解決やプログラミングなどにあたっては生成AIの分野で先行するオープンAIなど競合他社の技術に匹敵するとしている。今後、ネット上の情報を集めてリポートにまとめる機能やAIとの音声会話も可能にする計画だという。
全国の気象情報を伝えた。