中国の人口の3割に当たる5億人近くが住む農村部では、「新農人」が増えている。新農人とは、高齢化が進み多くの人々が苦しい生活を余儀なくされている農村部に、都会から戻って起業などをしている若者たちのこと。湖北省十堰の村で、新農人になった男性・岳鵬さんを取材。岳鵬さんが農村に戻る決断をしたのは都会での厳しい生活が理由で、朝から晩までがむしゃらに働く毎日に疑問を感じて、寂れた村で暮らす両親を支えたいとふるさとでの起業を決心したという。ただ、村に戻ってからの道のりは平たんではなく、村の若者は、岳鵬さんただ1人だけだった。そして、利益を出せる見通しが立ったのは、今年に入ってからだったという。