阿久根市で発掘調査が行われている遺跡で、およそ700年前のトイレとみられる遺構が見つかり、鎌倉時代から室町時代の人々の食生活や衛生環境を知るうえで貴重な歴史として注目される。およそ700年前のトイレの遺構が見つかったのは、南九州西回り自動車道の建設工事に伴う発掘調査が行われた阿久根市波留にある諏訪ノ前遺跡。県埋蔵文化財調査センターによると、この遺跡では、鎌倉時代から安土桃山時代にかけての集落跡が確認され、円形の穴があわせて6基、見つかった。南九州で科学分析によってトイレの遺構と認定されたのは初めて。