来年のトランプ政権の発足に向けて世界で、さまざまな動きが出る一方、米国のニューヨーク市場では株価が大幅高となった。トランプ氏の勝利を受け、6日のニューヨーク株式市場ではこうした政策の恩恵を受けやすい金融株などが買われ、特にトランプ氏が導入を目指す関税で米国国内の業績が伸びるとの期待からUSスチールなどの鉄鋼株は大幅な上昇となった。トランプ氏が実施しそうな政策を見越した売買、いわゆるトランプトレード一色の一日だったといえそう。1500ドルを超える上昇となったダウ平均だけではなくS&P500指数やハイテク株の多いナスダック指数も同じく大きく上昇している。NY証券取引所・トレーダー、ピーター・タックマン氏はトランプ氏の行動が予測不能なことから中長期的には慎重な見方をしている。FRBは会合で0.25%の利下げに踏み切ると予想されている。また、トランプ氏が減税を実施し貿易で高い関税を課せば財政が悪化して、インフレを招くおそれもあり、米国では金利が上昇している。