ニューバランスの靴は新品では1万4300円のところ公式の中古では5730円と6割も安く、人気ブランド・ストウブの調理鍋が新品で4万1800円のところ中古は1万6720円となっている。一度使われた自社の製品を回収、再生して販売する公式の中古品、なぜ今有名ブランドが続々参入しているのかその理由とお買い得商品を取材した。ユニクロ世田谷千歳台店には古着が置いてある。今年3月からスタートした自社製品を回収し、販売する“公式の古着”で手頃な価格がさらにプライスオフでポロシャツは発売当時のほぼ半額の1000円、デニムはおよそ70％安の1600円という。中古市場の推移はこの13年でおよそ2.5倍に、2030年頃には4兆円規模のマーケットに拡大するとの予測もある。ユニクロでは店舗に設置されたリサイクルボックスで服を回収、その後服に穴や汚れなどがないか丁寧にチェックし、生地にハリをよみがえらせる特殊な洗剤で洗浄、独自の技術でほぼ新品に近い形で再生することができるという。あえて染め直して販売する商品もある。現在、古着の販売は東京の世田谷千歳台店と福岡の天神店のみだが今後拡大を検討しているそう。
オトクな公式中古品は家電にもある。パナソニックでが洗濯乾燥機に冷蔵庫なども再生させて販売している。冷蔵庫は販売当時約35万だったが公式中古品では約26万円と2割安くなり1年保証がついている。配送時に傷があった商品やサンプル商品などを回収、修理したもので公式中古品として今年4月からホームページ上でスタートした。冷蔵庫などの他現在はドライヤーや食洗機などもあるといい来月からは家電調理器も公式中古品として販売するという。
神奈川県相模原市のFree Standardの倉庫には公式中古品が約2万点ある。この会社では様々なブランドから委託され商品の洗浄作業などをして販売代行を行っている。人気の商品フランスのストウブの調理鍋は新品では4万1800円だが公式中古は1万6720円の6割り引き。値段は傷や汚れの付着具合で決まりHPにはランクがレベル分けされている。各ブランドの品質基準をクリアした商品のみを公式中古品として取り扱っている。