金夫人は尹大統領より12歳下の実業家で、ファーストレディーとなった直後から数々の疑惑が浮上。最初は経歴詐称。その後も数々の疑惑が。知人の会社の株価を操作した疑惑や、高速道路の終点を家族が保有する土地の近くに変更させた疑惑。大統領公館の増改築を知人の会社に発注した疑惑。高級ブランドバッグを牧師から受け取った疑惑などが次々浮上。野党はこの疑惑を捜査する特別捜査官を任命する法案を国会に提出していた。その名も「金建希特権法」。この法案はこれまで3度可決されたが、そのたびに大統領は拒否権を行使。4度目の採決を目前にして非常戒厳が発令された。きょう尹大統領は非常戒厳解除後初めて国民に謝罪。午後5時過ぎからは妻の疑惑を捜査する金建希特権法の4度目の採決も行われたが、今回は賛成が3分の2に届かず否決された。尹政権の混乱はまだまだ収まりそうもない。