ライオンを倒せば一人前の戦士という勇猛な伝統で知られたマサイ族。いま新たな敵「ウチワサボテン」に頭を悩まされている。「ウチワサボテン」は、1900年代前半に持ち込まれた外来種で、ケニア南部を襲った干ばつで増加したのだという。家畜が食べると、トゲが胃腸を傷つけ死んでしまうケースもあるとのこと。そこで立ち上がったのは、マサイ族の女性たち。素手でサボテンを刈り取り容器に集めていく、サボテンはミキサーにかけ、汁をタンクに入れ発酵させバイオガスを作っているという。そのガスを使って、ジャム作りを行なっている。ジャムの材料も、ウチワサボテンの実。ほかにも種から搾り取った油で化粧品もつくっているという。