政府はきょう、経済財政運営と改革の基本方針いわゆる「骨太の方針」を閣議決定する見通し。予算編成の指針となる今年の「骨太の方針」では、産業競争力の強化のため、AIや半導体分野の国内投資拡大の必要性が盛り込まれる予定。政府が日本の産業競争力の鍵を握ると位置付ける半導体メーカー「ラピダス」などを念頭に、「量産等に必要な法制上の措置を検討する。」などと明記される。また、タクシー会社の管理のもと、一般のドライバーが有料で乗客を運ぶ「日本版ライドシェア」を全国へ拡大する方針も盛り込まれる。一方、財政問題については、人口減少が本格化する2030年度までの期間を対象に「経済・財政新生計画」の策定を盛り込む。国の政策のための経費を税収等で賄えているかどうかを示すプライマリーバランスについて、「2025年度の黒字化を目指す。」という記載を復活させる。「骨太の方針」はきょう夕方、閣議決定される見通し。