今年の春闘はきのうが集中回答日。繊維化学・流通など約2,200の組合でつくる産業別労組で中小企業・パートなど非正規雇用で働く人が多く加入する「UAゼンセン」の事務所には大手企業を中心に交渉結果が次々と報告された。人手不足など背景に満額や要求超える高水準の回答が相次いだ。パート従業員の賃上げ率が正社員を上回る回答もあり、ウエルシア薬局(ドラッグストア)は時給が83円アップ、三越伊勢丹ホールディングス(百貨店)は時給78円アップ、ライフ(スーパーマーケット)は時給が74円アップした。賃上げの流れが中小企業・非正規雇用に波及し、大手との格差是正につながるか注目される。UAゼンセン・永島智子会長は「中小・非正規の波及が最大のポイント。強く働きかけを行っていきたい」とコメント。