中国化するラオスを取材。中国・雲南省とラオスの首都・ビエンチャンを10時間ほどで結ぶ中国・ラオス鉄道。一帯一路の目玉プロジェクトで2年半前に開通。乗客の多くは中国人観光客。車内の表示はラオス語より中国語が大きく書かれている。乗客数は開通以来、2400万人を突破。鉄道は沿線の街にも大きな変化をもたらしている。ラオス・ボーテンではオフィスビルやホテルが建設中。街には中国人が経営する中華料理店や雑貨店があふれ、人民元が流通。ラオスの人たちは以前の暮らしより良くなったと話す。世界遺産の街・ルアンパバーンの観光客はほとんどが中国人。中国・ラオス鉄道をめぐっては建設費用の7割が中国からの貸し付けで賄われている。そのため、巨額の資金が返済できなくなり、中国にインフラを奪われる「債務の罠」に陥ることが懸念されている。中国はこの鉄道をタイ、マレーシア、シンガポールまで接続させる計画を進めている。