若者の失業率が悪化している中国では「寝そべり族」と呼ばれる人が増えている。中国では近年、他社との競争を諦めシンプルな生活を選択する「寝そべり族」と呼ばれる人々が話題。バブル崩壊によりこの傾向がさらに強まっているという。去年中国では「四不青年(スーブー チンニエン)」という言葉が流行したが、これは不恋愛(恋愛しない)・不結婚(結婚しない)・不買楼(家を買わない)・不生子(子どもを産まない)の”4つの不”をする若者を指す。厳しい経済状況や激しい競争で疲れから諦めざるを得ない若者が多く、寝そべりに拍車がかかっている。広州のある調査では「四不青年」の人数が若者の1割近くに達しているという。広州がある広東省では「寝そべり族」に対し厳しい目を向けている。広東省の地方政府は去年末「寝そべり族リスト」として市民8人の名前を公表した。そんな中注目を集めているのが「45°族」。0°=完全に寝そべり、90°=激しい競争に巻き込まれる、40°=競争に参加することもなければだらけてしまうこともなく、一定のバランスを取った状態で生きていくという状態。柯隆さんは「四不青年は社会にとっては決して良くなくて、スタートアップなどで会社を興すと活気溢れる社会になる。こうなっている理由は希望を持てなくなって人々が頑張らなくなったから。『45°族』は中央政府はあまり乗ってこない話だが、地方政府からするとみんなが寝そべったり45°だと頑張らないので、中国の年金・社会保障ファンドが地方政府が管理しているので、年金などの納付が減っていく。なので固有名称を公表したんだと思う。私から見ると”寝そべりすることがまだできる”ということ。飲み食いはできるし、寝るところもベッドシェアさせてもらえばできるので、この問題をミクロで見るのかマクロで見るのかで全然景色が違う。政府が放置し続けると社会が無力化していくので、頑張らないと何も学ばないし成長しなくて中国社会が緩んでいくので良くない」などとコメントした。