原発処理水の海洋放出で政府とIAEA(国際原子力機関)がモニタリング体制を拡充する方針であることがわかった。中国による日本産水産物の輸入再開に向けた調整が本格化する。岸田総理大臣は今日午後、IAEA・グロッシ事務局長と電話で会談する予定で原発処理水の安全性を確認するためにIAEAの枠組みのもとで続けているモニタリングについて中国側の担当者らも参加する形で拡充する方針。これにより中国は去年8月から禁止してきた日本産水産物の輸入を再開させる方向で調整に入る。政府関係者は実際の輸入が再開されるまでには時間がかかるだろうと慎重な見方も示している。