ミニ四駆はRCカー人気を受け「小学生でも気軽に買え、簡単に作れるものを」とTAMIYAが製品化したもので、発売当初は改造を意識した商品ではなかったという。しかし当時の子どもたちは少しでも速く走らせようと様々な改造をしてレースに挑んでいた。例えば車体にドリルなどで穴を開け軽量化したりボディをカッターなどでカットしたりしていた。さらに当時TAMIYAの社員が「バンパーの先に洋服のボタンをつけスムーズにコーナリングさせている小学生がいる」と発見しそれをヒントに公式にパーツが発売されるなど、子どもたちの自由な発想にメーカーが応えるという流れで改造文化が定着して雑誌でも改造方法が紹介されていた。現在もミニ四駆は発売されているが、改造を楽しんでいるのは多くが大人で若者の改造離れはなぜ起きたのか。TAMIYAの方によると「今の子どもたちは学校でカッターを所持できなくなったり、カッターやドリルに触れる機会が減っており改造を楽しむ文化が見られなくなりつつあるのでは?」とのこと。ただミニ四駆ブーム世代の親と子の2世代で楽しまれる傾向もあるという。また令和世代で「オシャレ魔女 ラブandベリー」というカードゲームや「マジカルライトペン」が流行っていたことについても話した。