岡藤はツバキを応接室に飾っている理由にはお客に来るたびに変わっていると言われるが、ちょっとした変化やニーズを察知して合わせていくことが大事と答えた。岡藤は伊藤忠に東京大学卒業後に1974年に入社。繊維一筋の道を歩んだ。新人の頃は落ちこぼれだったが入社5年目には転機に、営業に配属され、スーツの生地の展示会を観に行った時のこと、どれも似たりよったりと感じた。そこで目にとまったのが、生地の説明を受ける男性客。男性は決めかねている様子だったが、家族の言葉で即決している様子に、岡藤はあるひらめきを思いついた。仕立て用の生地には、メーカーのロゴがついているものもあり、その名前は、一般の人には殆ど知られていない。女性が好む有名ブランドのロゴを生地にして売れないかと考えた。目をつけたのはフランスの高級ブランドのSAINT LAURENT。彼らが品質を認めた生地にSAINT LAURENTのロゴを付けて販売すると大ヒット。海外ブランドの有名ブランドにも着目し日本での販売権を獲得。そんな岡藤が身につけた哲学は商人は水であれ。
